
今回は、ジュエリー・デザイナーのサトミ・カワキタさんにお話を聞きました。
――この職業に就いたきっかけは?
小さい時から、切り絵や工作が大好きだったんです。美術短大に通っていたころ、テレビでたまたま見た吹きガラスに感銘を受け、「絶対吹きガラス職人になりたい!」と思ってクラスを取り始めました。卒業後はガラス工房に勤めたのですが、その工房が閉鎖し、学生時代にアルバイトしていた雑貨屋さんに戻りました。そこで扱っていたビーズで作るアクセサリーキットのサンプルを作ったら、それがとても楽しくて。ビーズのアクセサリーを自分で作り始め、友達にあげたら評判が良くて、知り合いの洋服屋さんに置いてもらったところ、売れ行きも良かったので、カタログを作って本格的に営業を始め、大手セレクトショップの「Ships」などで販売していました。
――なぜニューヨークへ?
以前ノースカロライナ州に短期滞在して、ガラス工芸のワークショップを受けた時、英語がうまく話せなくて悔しい思いをしたんです。まず語学留学のため、2002年にボストンへ行き、その後本格的にジュエリーを学ぶためニューヨークに移って、ジュエリー制作の学校「Studio Jewelers」に通いました。卒業後は、指輪やイヤリングにダイヤモンドをセットする石留め職人として、6年働いています。また自分のブランドも立ち上げ、市内ではセレクトショップなど3店で販売しています。最近、ファッション・デザイナーのスティーブン・アランの目に留まり、春からショールームへの参加と、トライベッカ店での販売も決まりました。
――サトミさんのジュエリーについて教えてください。
主に18金とダイヤモンドを素材としたジュエリーです。枝の形をしたリングなど、自然の中にあるものをモチーフにします。植物園で見た葉っぱの形や、テクスチャーなどからインスピレーションを受けたりしますね。
――ダイヤモンドの今のトレンドは?
ダイヤモンドには、実はさまざまな色や形があるんです。ブラックやコニャック・カラー、乳白色のもの、完全に磨かれていない「ラフ・ダイヤモンド」や、薄い「スライス・ダイヤモンド」、カットされていないゴツゴツしたものなど、変わった色や形があって、これらは主にインド産です。値段も安めなので、これからはダイヤモンドも多種多様になり、若いデザイナーがどんどんユニークな使い方をしていくと思います。