
今回は、『Patrick Melville Salon』ヘアスタイリストの徳山隆偉(たかひで)さん。そのスタイリスト魂について聞きました。
――まず、美容師を目指したきっかけを教えてください。
最初は手に職をつけたいと思い、理容師か料理人か悩んだのですが、ファッション・フォトグラファーをしている兄の「美容師がおしゃれ」の一言でこの職業に決めました(笑)。最初はそんな単純な動機でしたが、やるからにはとことんやりたいと思い、学校を出て地元の大阪で働いた後、ニューヨークで活動をしていた兄を頼り来米しました。そこからは仕事を取ろうと、兄が撮影などで知り合った人に根性でたくさんコンタクトを取って、やっと現在のサロンのボスに撮影アシスタントとして呼ばれたのをきっかけに、ここで働くようになりました。
――どんなお店ですか?
ロックフェラーセンター内という場所柄もありますが、スーパーモデルなどセレブなお客さんも多くいらっしゃいます。どちらかというとコンサバティブでエレガントな、大人っぽいスタイルを希望される方が多いですね。うちはカットも120ドルからと高めですが、僕は自分が納得できるまで追求するので、必ず満足できる仕上がりにする自信があります。
――ファッション誌の撮影もされるそうですが、心がけていることは?
チームワークを大切にし、「カメラマンの目線」がどうあるのかを常に確認します。女優のリンジー・ローハンを担当した時などは緊張もしましたが、自分を100%出すことに集中するようにしています。
――自宅でうまくセットするコツは?
重要なのは髪の根元なんです。根元にきちんとドライヤーで熱をあててブローすると、毛先まできれいにまとまると思います。ラウンドブラシという円筒状のブラシや、髪を挟めるフラットブラシなども用意しておくと役に立ちます。また、うちのサロンにもある『HantzProfessional』の「Styling Glaze」は、ブロー前につけるとスタイリングしやすく、おすすめですよ。
――これからの展望は?
自分勝手なプライドを持たないことがプライドだと思うので、まずはお客様を尊重しながら、美容師としてもアーティストとしても頑張りたいです。またいつかは、日本とニューヨークの美容業界で働く人たちの橋渡し的なこともできたらと思っています。