
今回は、ヘアスタイリストの米澤徳秀さんにお話を聞きました。
――このお仕事に就くまでのいきさつを教えてください。
私は日本生まれなのですが、小さい頃父親の仕事の関係でブラジルに渡り、約13年間住んだ後、パラグアイに行きました。当時の夢は牧場経営で、現地の大学の農学部に入学しましたが、帰国することになって日本の大学の工学部へ入りました。卒業後はエンジニアとして働いたのですが、そのままずっと会社員でいることに疑問を感じ、何か手に職をつけようと美容師になったんです。青山の某フランス系サロンで店長になった後は、有名ヘアスタイリストのオスカー・ボンドにスカウトされて、2003年にニューヨークに来ました。ソーホーの『Oscar Bond Salon』で約2年間働き、今はフリーランスで活動しています。
――得意なスタイルを教えてください。
前下がりのボブ・スタイルです。その変形バージョンで、トップがウルフ・スタイルの髪型や前髪にワンポイントのカットを入れるオリジナル・スタイル、「トルネード」が得意ですね。お客様とはじっくり話して、一人ひとりの人種やパーソナリティー、職業、生き方に合ったスタイルを作り、そこにパンチの効いたポイントを入れるようにしています。カラーリングでは、地毛の色と2色のハイライトを組み合わせた、3色ミックスが得意です。
――今春、ニューヨークではどんなスタイルが流行ると思いますか?
引き続き前髪ありのハイ・レイヤーが流行ると思います。日本人の間ではすでに定着しているのですが、毛先を鉛筆状にするシャギー・スタイルがアメリカ人の間でも受け入れられてきているんです。カットもカラーもデザイン性が強い、個性的なスタイルが主流になっていくと思いますね。
――健康のためにしていることはありますか?
ヘアスタイリストは体力勝負なので、1日3回必ず食べて、エネルギーをつけることが大事です。私はバナナを朝昼晩、毎食取っていますよ。また赤味噌の味噌汁を、どんなに忙しくても1日1回必ず飲みます。これはガン予防にも良いんですよ。
――今後の抱負は?
念願叶って、今年3月に自分のサロンをオープンすることになりました。私は雑誌の撮影などでのスタイリングより現場でハサミを持つ方が好きなので、今後もサロンで働き続け、自分のお店を世界で展開していきたいです。