
今回は、ヘナアーティストとしてフリーランスで活動するあきよさんに、ボディーアートの魅力について聞きました。
──ヘナアートを始めたきっかけは?
もともと大学でファインアートを専攻していたのですが、就職を機にファッション系、テキスタイル・デザインの方へと進みました。その後ある時お店で、自分でヘナアートができるキットを見つけて、面白そうだなと思って買ってみたんです。そして独学で技術を身につけ、アメリカ人のビジネスパートナーと出会って現在に至ります。もともとデザインでも、フレームのある中でパターンをとり美しさを最大限に生かすようなものが好きだったので、ボディーという制限がある場所を使ったヘナアートは、自分に向いていたと思います。
──どのように施術するのですか?
まずヘナの粉を原料としたペーストを作り、肌に直接模様を描いていきます。20分くらいしたらペーストが固まり、さらに5時間置くと、ペーストが取れて線が浮き上がってきます。最初はオレンジ色っぽかった模様が2日ほどすると濃い茶や黒に変色し、そのまま2週間くらいは定着しますよ。
──ヘナアートはどんな時にするのですか?
結婚式、パーティーなど特別な機会にする人が多いですね。一生残るタトゥーと違って気軽にできるテンポラリーなボディーアートとして、アメリカでも人気です。妊婦さんのお腹に描いたこともあるのですが、とてもきれいでしたよ。
ヘナアートはもともと中近東から始まり、インドなどで盛んなもの。それらの地域では、花嫁が式の2日前から手足に施すのだそうです。結婚式でヘナの色が濃く出ると、夫や夫の母親の愛を深く受けられるという言い伝えもあるそうですよ。
──この仕事の魅力は?
アートといっても、お客さんにきれいになって自信をつけてもらえますから、基本的にはサービス業だと思っているんです。がん治療のキモセラピーのために髪の毛が抜けてしまった患者さんがいて、頭に3週間かけて施術したことがあったのですが、その方がヘナアートによって自信をつけ、かつらをせずに堂々と外を歩けるようになった時は本当にうれしかったですね。人を幸せにするヘナアートの美しさを、もっと多くの人に体験してもらいたいです。